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メーデーの前夜 労働者への迫害が急増

2015年05月02日

【新唐人2015年05月02日】中国経済の伸び悩みやコスト上昇などにより、沿海部で大量の工場が閉鎖や移転に追い込まれました。多くの労働者が適切な補償を受けられていませんが、労働者の権利を守ろうとする活動は現在、深刻な迫害に遭っています。

 

メーデーの前夜に中国の人権活動家が明かしたところによると、今年の4月だけで、権利を守ろうとした労働者権利保護NGOのメンバーが襲撃されたり、嫌がらせを受けたりする事件が少なくとも5件起きました。

 

広州市人権活動家 劉少明さん

「事務所を追われたり、地元政府や派出所、大家から脅迫や暴力を受けたりなど、労働者NGOメンバーがすでに犠牲になっており、非常に劣悪な状況です」

 

劉少明(りゅう しょうめい)さんによると、去年、劉さんともう1人の人権活動家、林東(りん とう)さんはそれぞれストライキによる権利保護に関わったため、警察に拘束されました。労働者の権利保護に関わる団体の幹部、曽飛洋(そう ひよう)さんや張治儒(ちょう ちじゅ)さんも、それぞれ殴られたり、車にペンキを塗られたりしています。先月初め、広東省の人権活動家、彭家勇(ほう かゆう)さんも何者かに激しく殴られました。

 

深セン市春風労働争議服務部 簡輝さん

「労働者の権利保護を進めれば、連行され何時間も事情聴取されます。これは一種の圧力です。あと企業側もマフィアを買収し、労働者や人権活動家に報復しています」

 

 労働者の保護に取り組んでいる簡輝(かんき)さんは当局による迫害について、労使のトラブルが社会の混乱につながることを恐れているためだろうと述べました。

 

  中国の労働問題に取り組む香港の団体「中国労工通信」によると、中国でのストライキは、2013年の656件から2014年には1378件とおよそ2倍に増えました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/05/01/a1194460.html (中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

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